以前、「スポック博士の育児書」という本が世界的ベストセラーになり、

日本でもその育児法がブームとなりました。

スポック博士はアメリカの小児科医で育児の専門家です。

その本で推奨されていたのが「うつぶせ寝」です。

しかし今では、その寝かせ方が誤りだという認識が世間でできています。

うつぶせ寝が原因と思われる窒息死が多くの赤ちゃんで起きてしまったからです。

医学博士の西原克成氏によれば、うつぶせ寝は最悪の育児法だそうです。

この姿勢で寝る癖がつくと、上向きでは寝られなくなり、長い間のうちに、

歯列やあご、顔のゆがみがでてくるそうです。

また他の哺乳類と異なり、人間にはマズル（鼻ずら）がないために、

自分の吐いた息を吸う結果となり、健康上大きな問題となるのです。

炭酸ガスは酸素を含む空気よりも重いからです。

上記の問題は、専門家といっても常に正しいわけではなく、また専門家どおしでも意見が分かれる例ですが、

このようなケースはまだ他にもあります。

ある栄養学の専門家は「肉を食べると早死にする」と言って、肉食を戒めていますが、

一方、ある医者は「長生きしたけりゃ肉を食べなさい」と言って、肉食を勧めています。

どちらの意見が正しいのか？

私たちは常に科学的に客観的に自分の体質を見ながら決めていくべきでしょう。