昨今のコロナ禍では外出自粛が求められています。

仕事も事務職はオンラインで、大学の授業もリモートでというようになっています。

このように外に出ない生活は自然と運動不足になりがちです。

外出自粛はコロナに感染しないための対策ではありますが、

運動不足は逆に他の病気のリスクを高めてしまうのです。

心臓病は今や欧米諸国の死因の第1位となっていますが、

イギリスでの研究で、40～59歳の男性7735人を8年間追跡調査した結果、

その間に起きた心臓発作488名について、運動との関係を調べたものがあります。

それによると、適度または活発な運動を習慣にしていた人の心臓病による死亡率は、

全く運動をしていなかった人の半分以下だったというのです。

またアメリカでの乳がんや子宮がんといった女性のがんと運動との関係を調べたものでは、

大学時代から運動していた約2600人に比べ、運動していなかった約2800人の乳がんに罹る率は86％も高く、

また子宮がんや卵巣がんなどのがん発生率は2.53倍も高かったというのです。

コロナ禍で自宅で過ごす時間は増えても、意識して近くの公園などに散歩に出かけましょう。

日光を浴びることで、うつ病などの精神疾患のリスクを減らすこともできるのです。