9月20日は敬老の日です。

敬老と言っても、昔はあまりピンときませんでした。

しかし今は自分のこととして考えられるようになってきました。

さて、2020年の日本の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳です。

近年「人生100年時代」と言われ、100歳という年齢も皆意識するようになってきました。

今日の日本では、100歳になる人は毎年8万人もいると言われています。

これは医療の進歩と皆の健康意識の高まりによるもので、これ自体は喜ばしいのですが、

私には、ちょっと気になっている所があるのです。

それは平均寿命と健康寿命との差なのです。

その差が男性で9年ちょっと、女性の場合はなんと12年半もあるのです。

つまり誰かのサポートなくしては日常生活が送れないという期間が、こんなに長いということなのです。

この状態は本人にもつらいし、サポートする家族の負担も甚大なものになるでしょう。

年齢が高くなるにしたがって、指数関数的に増える疾患があります。

その代表的なものが、がんと認知症、そして生活習慣病です。

また筋肉（特に下半身）が衰えることで、車イス生活になってしまう人もとても多いのです。

このような状態にならないためには、老年になる前からの生活習慣がとても大切になるのです。

健康と病気というのは正反対の概念ですが、どちらかが100％ということは普通ありません。

健康が90％で病気が10％とか、健康が30％で病気が70％というように、

この二つは私たちの生活の中で共存しているわけです。

この中で少しでも健康状態を多くしなければなりません。

そのために、気という生命エネルギーをたえず充足しておく必要があるでしょう。

気功はまさにそのためにあるのです。