幸福の扉ーーーポジティブとネガティブの間
2021/09/30
幸福とはどういう心の状態を言うのでしょうか。
幸福になるためには、何らかの条件(収入とか健康)が必要なのでしょうか。
幸福が収入と比例するという考えを持っている人は少ないと思いますが、
この二つは全く関係がないということが、色々な実験で明らかになっています。
エレーヌ・フォックス著の「脳科学は人格を変えられるか」によると、
グレッグ・イースターブルック博士の調査ではーーー
「アメリカとヨーロッパでは、
1950年代からこれまでの半世紀を超える歳月で富はめざましく向上したが、
人々が感じる幸福度は横ばいで、しかも不安や抑うつの発症率は大きく上昇している。
その他の調査でも人々の幸福度は少しも上昇しておらず、多くの人が未来に対し深い悲観を抱いている」
という結果が得られた、というのです。
「社会の物質的豊かさと、そこに住む人々が感じている幸福や安心の度合いには何の関連も認められなかった」
ということが書いてあります。
幸福とは何でしょうか。
私は、それは心の状態、つまり気分の問題だと思っています。
楽しく、ウキウキし、穏やかで落ち着いた気分の時、私たちは幸せを感じるのではないでしょうか。
反対に、悲しく、イライラし、落ち着きがなく、不安で恐怖を抱く時、不幸だと感じるのだと思います。
この心の状態(気分)には、ある心理傾向が関係しています。
つまり、ある一定の条件があった時、それをポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるか、ということなのです。
心理学でよく使われる有名な問題があります。
「コップに水が半分入っている時、半分も入っていると感じるか、半分しか入っていないと感じるか」は、その人の心理傾向によるのです。
ポジティブに考えれば安心感が出ますが、ネガティブに悲観的にとらえると、不安で落ち着かなくなります。
だから、心理的にはポジティブな楽観論が幸福への扉を開くことになるのでしょう。
でもこの心理傾向は遺伝的に決まっている、と考えることもできます。
たしかにそうなのですが、エピジェネティクスの理論によれば、その後の環境や考え方で、遺伝的なものも変えられるのです。
これは大変嬉しい理論ですよね。
ただし私は、ポジティブが絶対的な善でネガティブが悪だとは思っていません。
ネガティブに色々なことを不安視するから、その対策も生まれ、人類は生きながらえた、とも言えるからです。
ポジティブとネガティブーーーどうバランスをとっていくか、が大事なのでしょう。
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