病気にはさまざまなものがあるので、一律に気功で良くなるというわけではありません。

気功で治りやすい病気もあるし、そうでないものもあります。

また人によって気の感受性が違うので、同じ病気でも治癒には個人差が出てくることもあります。

ただ一般的に気功は病気治癒に役立つと言われていますが、その理由は何でしょうか。

人に限りませんが、ほとんどの生き物には自然治癒力が備わっています。

自己治癒力とも言いますが、自分で自分の病を治す力のことです。

体に傷がついても、やがてかさぶたができ、傷口がきれいにふさがれてしまいます。

風邪をひいて具合が悪くなっても、2，3日寝ていれば、自然と回復してきます。

傷んだ食品を食べても、下痢や吐き気で体外に排出し、やがて体調は回復してきます。

これらはみな自然治癒力の働きによるのです。

そして気功はこの自然治癒力を高めると言われているのです。

気功をすると、または外気功を受けると、体温が上がることが分かっています。

体温が上がるということは、血液循環が良くなったことを意味します。

私たちの体を構成している約60兆の細胞は、血液から酸素と栄養分を補給しているので、

血液循環が良いということは、各細胞がいきいきとしてくることなのです。

その結果、私たちの体に備わっている自然治癒力が増すと考えられるのです。

また体温が上がるということは、病原菌やウィルスを撃退する免疫力を高めます。

私たちは、薬や注射や点滴などで病気が治ると信じています。

そかしこれらは自然治癒力をサポートしているだけで、薬や注射が治すのではありません。

本来の、また最も理想的な病気治癒は、私たちに備わっている自然治癒力のお蔭と考えるべきでしょう。