伝統的な中国医学の重要な概念に経絡と経穴があります。

中医学の人体図には、肺経とか腎経とか膀胱系などの主要な経絡の経路が示されています。

また経穴（一般にはツボと言われている）は経絡上にある穴ですが、

これも人体図にその位置がたくさん詳細に示されています。

気はこの宇宙に存在する生命の素になるエネルギーですが、

気なくして中国医学を語ることはできません。

経絡とはこの気の通り道であり、また経穴は気の出入り口を意味しているのです。

しかし西洋医学には、このような概念はありません。

なぜなら、西洋医学は実証的なので、人体を解剖したり顕微鏡で調べても、

経絡や経穴の存在を確認することができないからです。

でも確認できないからと言って、そんなものはないと断定はできません。

中国医学は元々観念的であり、経験を重視する特徴があるのです。

気功の講座を仕事としている私にとっては、

気を説明するのに、経絡と経穴の概念はなくてはならない重要な要素なのです。