気功サロン推薦図書（14）
　　「今世紀で人類は終わる？」　マーティン・リース著

　私たちは普段、人類が滅亡することなどあまり考えたことはないでしょう。しかしこの衝撃的なタイトルの本を読めば、それがけっして非現実的ではないことがわかるでしょう。
　そのシナリオを警告したのが本書の内容です。

　過去においては、恐竜の絶滅につながった小惑星の衝突の他、大地震などの天変地異が起こることはあるでしょう。実際、近年の地球温暖化により、世界各地で大洪水や大干ばつ、また山火事などが起きているのも事実です。
　しかし、人類滅亡の現実的なシナリオは、このような天災ではなく人為的なもののように思われます。近年のテクノロジーの進歩により、現代人は人類滅亡の危機を作り出してしまいました。
　その良い例が核兵器です。核戦争が起こったら、どんな悲惨な状況になるのでしょうか。それは絵空事ではありません。実際プーチンは今回のウクライナ戦争で、核兵器使用をちらつかせているではないですか。一人の誤った判断で全世界を危機に陥らせることが可能となっているのです。
　また、最近の新型コロナウィルスによるパンデミックは世界を混乱させました。
　このコロナ禍で私は思ったのですが、このウィルスは中国の武漢にあるウィルス研究所から漏れ出たものというのが有力な情報です。つまり自然発生ではなく、故意か過失かは別として、人の手が介していることが問題なのです。
　ということは、生物兵器として今回のウィルスよりもっと強力な、たとえばエボラ出血熱のような致死率５０％以上で、また感染力も非常に強いウィルスを作り出し、敵国にばらまくことも可能なわけです。
　現代は当然グローバル社会で人の行き来も激しいですから、敵国の損害も自国に及びかねません。そこであらかじめ強力なワクチンを開発しといて、自国民にひそかに打っておく、というような戦略も考えられるわけです。

　う～ん、テクノロジーの発展は諸刃の剣なのですね。今後、ヒトラーのような指導者が出ないとも限りません。現にアメリカではトランプのような型破りで常軌を逸した大統領が選ばれたではないですか。
　プーチンはウクライナに戦争を仕掛けたし、北朝鮮という独裁国家が核兵器を持っているのが現状です。
　一人の狂った人間が全世界を破滅に追い込むことも可能な世の中なのです。