気功サロン推薦図書（18）
　　「カラーアトラス　　人体・解剖と機能」　横地千仭著　医学書院

　人体解剖図は、気功（特に外気功）という東洋医学的分野に携わる者にとっても必携のアイテムだと私は思っています。
　人体解剖図にはいろいろありますが、本書の特徴は、絵ではなく実際の人体を解剖し、それを写真に収めている点です。だからとてもリアルなのです。
　それでは、外気功をやる場合に、どうしてリアルな人体解剖図が必要なのでしょうか？
　外気功（手当てや手かざし）をする時は、患者の悪い部分に気を入れることが普通です。胃が悪ければ胃に、肝臓が悪ければ肝臓に、という具合です。その時、その臓器の位置はもちろんのこと（そうでないとどこに気を入れていいか分からない）、その形や色まで具体的に知っていたほうがイメージを作りやすいからです。
　気を放射する対象の知識はとても大切です。本書は内臓の位置、形、色の他、神経、骨格や筋肉の様子までリアルに写されていますので、大変参考になります。