気功サロン推薦図書（31）　
　　「あなたの細胞の神秘な力」　ロバート・B・ストーン著

　私は今まで数多くの本を読んできましたが、中には衝撃的な本に出あうことがあります。衝撃的と言ったのは、そこに書かれていることが本当なのか、本当だとすれば世の中の今までの常識がひっくり返ってしまう、という意味です。
　本書「あなたの細胞の神秘な力」はそんな1冊です。

　著者ノロバート・B・ストーンは科学ジャーナリストで、本書ではクリーブ・バクスターというテキサス大学で工学を専攻したウソ発見器の権威の行なった実験を書いています。
　バクスターは自宅にある観葉植物がどのくらいの時間で根から葉に水を吸い上げるか、という疑問を持ち、葉にウソ発見器をつけたのが、本書が示す不思議な現象の始まりでした。
　ウソ発見器は、人がウソをつくと人体の細胞内の電圧が変化するので、それを読み取る装置です。
　この装置をドラセナという観葉植物の葉につけた時、バクスターの心を読み取るように装置のペンが上昇することを発見したのです。
　具体的には、バクスターが遊び心で葉にライターで火をつけようと思った瞬間にペンが上昇したのです。実際、火をつけた時には何の変化もなかったのです。つまり、人の心を読み取っていると感じたわけです。
　また6人の学生に協力してもらい、植物は犯人を知っているか、という実験もしています。
　一つの部屋に観葉植物を二つ置きます。一つの植物の葉にウソ発見器をつけます。もう片方の植物の葉を、ある学生にメチャメチャに引きちぎってもらいます。
　後ほど、6人が一人づつ部屋に入ってもらいますが、メチャメチャにした人物が入った時にウソ発見器のペンが急激に上昇したのです。つまり、その植物は犯人を見ていたわけです。
　また細胞一つ一つについても同様の実験をしていて、彼は細胞には原始的な感知力があると結論づけています。

　私たちの体は、骨から筋肉、内臓、皮膚、髪の毛に至るまで、すべて細胞でできています。その数は60兆個と言われています。
　またマクロファージやNK細胞などの免疫細胞が日々、ウィルスや病原菌、がん細胞などと闘っています。これらの免疫細胞にも何らかの感知力や意志力があるのでしょうか。
　私たちの腸内には、1000種類100兆個もの細菌（微生物）が住み着いています。そして私たちの消化や吸収、排泄などの生理を助けているのです。単細胞の微生物も何らかの意識を持っているのでしょうか。
　このようなことを考えると、まだまだ人体は分からないことだらけだと思います。