気功サロン推薦図書（51）
　　「心を上手に透視する方法」　トルステン・ハーフェナー著

　マインド・リーディングという言葉があります。心を読むという意味ですが、その人の仕草や言葉遣い、顔の表情などによって、その心を読んでいくテクニックのことです。占いにも活用できそうです。
　ただ本書は、そんなマインド・リーディングのテクニックだけでなく、自分が成功する、あるいは望みを叶える方法を書いていますのでとても参考になります。
　たとえば自己暗示についてですが、「すべての力は内側から出てくる」という心理学者のサージ・カヒリ・キング博士の言葉を紹介しています。
　これはイメージ力のことでもあるのです。気功では、そのパフォーマンスを実現するための3つのコツがあります。調体、調息、調心です。調体は体の動きや姿勢、調息は呼吸、そして調心は意識の集中やイメージのことを言います。
　このイメージが自己暗示に通じる概念なのです。頭の中に浮かんだイメージ（たとえば酸っぱいレモンをかじる）は、それに応じた体の反応を呼び起こすのです。これはイメージ力強化の方法ですが、暗示は意識的であれ無意識的であれ、その効力を信じた時だけ効果があると言います。
　また著者自身は自分の体験として、望みを叶える方法として気功を実践していました。気功といっても靜功（瞑想）のことで、望みが叶えられたイメージを瞑想することで、いろいろな望みを叶えることができたそうです。