気功サロン推薦図書（64）
　　「臨死からの帰還」　メルヴィン・モース、ポール・ペリー共著

　前回の気功サロン推薦図書（63）「光の世界へ」と同様、本書も同じ共著者による臨死体験の本です。およそ400人もの臨死体験者の話を聞き、それらをまとめたものです。
　臨死体験者には、ほぼ共通の体験があります。それはトンネルの中を上っていき、まばゆい光に出あうというものです。その光は神聖で愛に満ち、温かいぬくもりの中、今まで味わったことのない幸福感に満たされる、というのです。
　また臨死体験者には、その後の人生においても共通の認識が生まれるようです。愛にあふれた人格に変わり、超能力を発揮する人もいるようです。テレパシーや未来予知の能力も出てくる人もいます。
　中には、甲状腺がん（余命半年）と診断された45歳の女性が、放射線治療と化学療法を受けた結果、免疫力が低下して感染症にかかり、生死の境をさまよったあげく臨死体験をしたのですが、体験の数週間後にはがんが消えてしまったというのです。
　臨死体験はいろいろな奇跡を呼ぶのでしょうか。心理学で言う志高体験と通じるものがあるのかも知れません。