コレステロールって体に悪いの?
2023/07/02
コレステロールとは血液中の脂質の一種ですが、私たちにはあまりイメージの良くない物質と思われているようです。なぜなら、この値が大きいと動脈硬化になり、心臓病や脳梗塞などの原因になるからです。
コレステロールは食物から吸収された脂肪や体内(肝臓)で合成された脂質から作られていますが、肝臓からのものが70%を占めるのです。体に有害なものを、そんなに体内で作ることはありませんよね。
実はコレステロールは人体にとって、なくてはならないものなのです。その働きはーーー
①各ホルモンの材料になる
②細胞膜を柔らかくなりすぎないよう調整する
③紫外線を受けてビタミンDを作る
④脳のシナプス形成を促す
⑤脳内のセロトニンを増やす
など、さまざまな働きがあるのです。
このようにコレステロールは人体の健康にとってとても大切な役割があるのですが、その働き方は以下のようなメカニズムによっています。
もともとコレステロールは脂質なので水に溶けにくいため、血液中では水に溶けやすいアポタンパクという物質に包まれて、血液の流れで運ばれていきます。この状態をリポタンパクと言うのですが、その代表的なものにLDL(低比重リポタンパク)とHDL(高比重リポタンパク)があるのです。
よくLDLは悪玉、HDLは善玉コレステロールなどと呼ばれますが、この言い方はちょっとおかしいと私は思っています。なぜなら、先にあげたコレステロールの働きを各細胞に届けるためにはLDLコレステロールが必要だからです。LDLは各細胞にコレステロールを運ぶ役目をしています。反対にHDLは、余ったコレステロールを肝臓に戻す働きをしているのです。
だからLDLに対してHDLの割合が少ないと、余ったコレステロールが動脈壁にたまり、動脈硬化を起こしてしまうわけです。健康にとって大切なのは、LDLとHDLの比で、LDLがHDLの2.5倍以上になると動脈硬化のリスクが大きくなってしまうのです。
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