運動のトレーニング効果は誰でも一緒か？

　健康を保つために大切なのは、食事、睡眠と共に運動というのが常識になっています。

　運動は心肺機能を高め、筋肉を保持するだけでなく、HDL（善玉）コレステロールや精神安定作用のあるセロトニンの増加、また認知症の予防になることも分かっています。運動は血流を良くするからです。

　それならトレーニングに励めばいいという話になるわけですが、実は人によってその効果に違いがあり、中にはある面で逆効果になる人もいるので、一律に考えることはできないのです。

　運動をすると心拍数が上がります。でも普通は2～3分もすれば元に戻ります。運動を習慣にしていると、この戻る時間はだんだんと短縮されてくるのです。しかし中には、戻る時間が逆に長くなってしまう人もいるのです。

　また、運動をすると普通は血圧が下がるのですが、あまり下がらない人もいるのです。これらの違いは遺伝子の影響で、普通私たちはこれを体質と呼んでいます。体質はそれぞれ違うので、自分の体質に合った運動方法を選ぶのが大切でしょう。