氣を放射する時の心構え

　「手当て」や「手かざし」という言葉があるように、手から氣を放射することを部分外気功と言います。東京四谷の気功サロンでは、この時、自分の氣を使わないように指導しています。自分の氣を使うのではなく、天の氣を使わせていただく、ということです。

　その理由はいくつかありますが、ここではその詳細は控えたいと思います。（外気功特別功座でお話ししています）。

　さて、部分外気功で使う氣は、天の氣を基本としていますが、実はそれに加えて施術者の意識エネルギーが乗ったものだと私は考えています。気功ではこの意識エネルギーを意念と呼びます。

　なぜそう言えるのか？　その根拠は1981年に中国海軍総医院・免疫学研究センターの憑理達女史の行なった実験にあります。シャーレに培養中の大腸菌に対し、気功師が1分間外気を放射すると、菌が50～90％も死滅してしまったのです。しかし気功の不思議なところはこれからで、今度は同じ気功師が大腸菌を増やすという意念を持って外気を放射すると、2～7倍も菌が増えたというのです。

　つまり同じ気功師が外気を放射したとしても、大腸菌が増えるか減るかは、気功師の意念に明確に対応しているのです。

　この実験で示したことは、部分外気功をやる時に大切なことは、天の氣を使うことはもちろんですが、そこに意識エネルギーを乗せる、ということなのです。そしてその意識エネルギー（意念）は、当然のことながら、相手（患者）の病気を撃退する、健康に導くという心構えが大切なのです。