人の内臓にも個性がある

　人はみな違っています。その肉体面だけを見ても、背の高さはそれぞれ違うし、顔立ち、体形、肌の色などみな違います。もちろん若い時に痩せていた人が中年になって太るということはあるけれど、その人の持っている基本的な特徴はあまり変わらないようです。

　実は、外からは見えないが、内臓にもそれぞれ個性があるのです。心臓や肺の大きさにも違いがあるし、大食いの人の胃は大変大きくなっています。また、胃下垂の人は胃の位置が下がっているように、臓器の位置にも微妙な違いがあるのです。

　腸の長さも人によって違います。一般的に小腸の長さは6～7メートル、大腸は1.5メートル程度と言われていますが、これも人によって違うのです。この平均より長い人もいるし短い人もいるのです。

　また、ねじれ腸と言って、大腸の曲がり具合の大きい人もいます。この人は便秘になりやすいし、大腸の内視鏡検査では内視鏡カメラが通りにくいので、施術者泣かせとなるわけです。