誤嚥しないためのメカニズム
2026/06/03
私たちののどのあたりは、空気の通り道である気管と飲食物の通り道である食道が並んでいます。近年、誤嚥性肺炎で死亡する高齢者が増えていますが、これは本来、食道に行くべき飲食物が気管のほうへ入り込み、肺炎を起こすものです。だから私たちの身体は、空気は気管へ、飲食物は食道へ行くようなメカニズムができているのです。
このメカニズムを実感するには、次のことをしてみるといいでしょう。試しに、つばを飲み込んでみてください。飲み込む瞬間に、くっと息がつまる感じがしませんか。これは喉頭蓋が気管の入り口をふさいでいるからです。つまり、誤嚥を防ぐために、飲食物を飲み込むと同時に、息は吸えない状態になるからです。このシステムにより、飲食物が気管に入り込むのを防いでいるのです。
しかし高齢になると、神経伝達の力が弱くなり、このメカニズムの働きが悪くなってしまうのです。したがって誤嚥性肺炎は高齢者特有の病気と言っても過言ではないでしょう。平均寿命が上がってきて、高齢者が増えている日本で、死因に誤嚥性肺炎が上がってきているのも納得できるわけです。
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