老衰という死に方
2026/09/06
先日、水玉模様で有名な前衛美術家の草間彌生さんが亡くなりました。97歳で死因は多臓器不全とのことです。う~ん、多臓器不全ってなんでしょう。私たち人間にはいろいろな臓器があります。心臓や肺、肝臓、腎臓、胃、小腸、大腸などさまざまです。多臓器不全とは、これらの臓器が関係しあって、徐々にみな機能が衰えていくのです。この状態は、別の言い方をすると老衰になるのではないでしょうか。
老衰とは、加齢にともなって身体のいろいろな機能が自然に低下し、明確な死因が見当たらないまま命が停止する状態のことです。
この前段階として、食事や水分の量の低下、睡眠時間の増加、体重の減少、運動量の低下などが起こります。胃や腸の機能が低下すれば食事量は減るし、スタミナもなくなって運動しなくなる。すると脳や心肺機能も衰え、多臓器不全につながるのです。身体の各臓器はみなつながっていて相互作用しているわけですね。
さて、日本人の死因は2023年の統計によりますと、1位はガン、2位は心臓病で、この順位はずっと変わっていません。3位は年によって変わることがあるのですが、最近は老衰になっています。ちなみに4位は脳血管障害、5位は肺炎です。
まあ老衰と聞けば、理想の死に方のように聞こえますが、ガンや脳卒中のように直接の死因ではなく、特定が難しい場合は医者が「老衰」と死因に書いてしまうのでしょう。人間90歳を過ぎれば、老衰が増えてくるのは自然の流れと言えるようです。
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