先日テレビで、ある外国の動物園の責任者の話を伝えていました。

動物を飼育する上で一番大切なことは、彼らを退屈にさせないことだ、と言うのです。

それで、エサを与える時も、一工夫しないとエサが取れないような装置で与えているのだとか。

退屈というのも大きなストレスで、精神状態が不安定になったり、病気がちになったりするそうです。

 

人間も動物の一種なわけで、同じことが言えそうです。

仕事一筋で働いてきた男性が、停年で退職した後、何もすることがなく、ただ家でゴロゴロし、

ぬれ落ち葉のようになってしまうケースはよくあるようです。退屈なんですよね。

第三者から見れば、ボランティアでも趣味でも何でもやればいいのに、と思ってしまいますが、

長年仕事以外にやってこなかった人にとっては、なかなか難しいんでしょうね。

 

私たちはストレスというと、やらなければならない事が山ほどあるのに、なかなか思うようにいかず、

時間に追われてアクセクしている状態だと思いがちですが、その逆もまた真で、

何もやる事がないというのも、大きなストレスになるわけです。

 

やはり何でもそうですが、あり過ぎてもダメだし、なさ過ぎても困る。

ちょうどいいのがちょうどいいわけで、バランスが大切なんですね。