私たちの体は約60兆の細胞でできています。

これらの細胞は、脳の神経細胞や心臓を動かす心筋細胞を除いて、日々入れ替わっています。

細胞にも寿命があるわけですね。

私たちのまわりにあるすべての物（電化製品でも建物でも）は、古くなるとその機能が失われてきます。

硬い金属でも、金属疲労と言って、だんだん脆くなってしまうのです。

人体を構成する細胞も例外ではありません。これが世の常というものでしょう。諸行無常です。

 

さて、細胞の寿命は一律ではなく、場所によって大きな違いがあります。

短いものでは、腸管の上皮細胞は約2日。胃の細胞は約3日で入れ替わります。

筋肉は1か月～3か月。皮膚は約1か月。血液の赤血球は約4か月です。

硬い骨でも新陳代謝があり、約2年ですべて新品になるのです。

ただし、この入れ替わりのスピードは歳と共に遅くなっていきます。

古い細胞は機能が低下するので、高齢になるとこの古い細胞を長く使わざるをえなくなるわけです。

これがいわゆる老化というものです。

老化をなるべく遅らせるには日々の生活習慣に留意しなければなりません。

タバコや深酒など体に悪いものはやめる。

その他、バランス良い食事。程よい睡眠。適度な運動。ストレスのないやりがいある生活などです。