私たちは不快な症状を何度も体験します。

吐き気や下痢、咳、痰、鼻水、発熱などです。

特に風邪をひいて体調が悪い時や傷んだ食べ物を食べた時、

また大量のアルコールを摂取した時など、これらの不快な症状に見舞われます。

でもこれらの症状は健康維持のために必要な反応なのです。

 

吐き気や下痢は、胃に入った飲食物の毒素を口や肛門から排出する反応だし、

咳や痰は、呼吸によって肺に入った毒素や病原菌を外に出す行為です。

鼻水も鼻から咽頭に入った異物を取り除こうとするものです。

体がだるくなってしまう発熱も、体温を上げて病原菌と闘う免疫力を活性化するための反応です。

 

通常私たちの生体は、健康を維持するために色々なシステムを備えています。

だから風邪などで一時的に不快な症状が現れたとしても、

それは生体を健康な状態に維持するための知恵でもあるわけです。

それ故に、咳が出たから咳止め薬、発熱したから熱さましというのでは、

せっかくの健康維持反応をじゃますることにもなりかねません。

緊急避難的に薬を服用するのは必要ですが、薬に頼り過ぎるのも問題があるのです。