気功の世界では、超能力のことを特異功能と言います。

気功の訓練を続けることで、潜在能力が開発されることがあるのです。

だから気功を究めた人の中には、超能力者と言われる人も出現するのでしょう。

 

さて、この超能力は本当にあるのでしょうか？

あるとしたら、それは科学的に解明されるのでしょうか？

この問題を超能力の中の透視能力を例にして考えてみましょう。

 

壁の向こう側とか人の体の中を見るというのを透視と言います。

はたしてこんな事が可能でしょうか？

物を見るということは、その物の映像が光となって目の網膜から入らなければなりません。

しかし壁で光は遮断されてしまうのですから、壁の向こう側を見ることは不可能となります。

ニュートン物理学しか頭にない人からすれば、透視などはありえないわけで、

デタラメとかインチキとかマジックだと断定せざるを得ないわけです。

 

しかしニュートン物理学はマクロの世界を扱ったもので、ミクロの世界を扱う量子物理学ではどうなるのでしょうか？

すべての物（壁も含めて）は原子でできています。

このミクロの原子が集まってマクロ（例えば壁）ができるのですが、

原子自体はスカスカで空間だらけだというのです。

原子は原子核と電子から成り立っていますが、

1個の原子を東京ドームの大きさに例えると、

まん中にゴルフボール大の原子核を置くと、パチンコ玉の電子が東京ドームのまわりをまわっている構図になるというのです。

つまりこの間はスカスカなので、壁の向こう側の情報が通り抜け、

その情報をキャッチする特殊な脳を持った人がいるならば、

壁の向こう側を透視することもできるのではないでしょうか。