生物学者の本川達夫に「ゾウの時間ネズミの時間」という本があります。

ゾウもネズミも同じ哺乳類ですが、ゾウは約80年、ネズミは約3年半しか生きないそうです。

平均寿命はだいぶ違いますが、この二つの動物に共通した数値があるのです。

それは一生の間の心拍数です。つまり心臓が拍動する回数ですね。

ゾウもネズミも約15億から20億回心臓が動くと死んでしまうわけです。

だからゾウの心臓はゆっくり拍動し、ネズミの心臓は早鐘のごとく早く動くわけです。

さて、自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれ相反する働きがあります。

交感神経は体を活動モードにする神経で、心拍数を高め、血圧を上げます。

ストレスが多い生活をしていれば、当然、交感神経が優位となります。

反対に副交感神経は心身をリラックスさせます。

この状態は心拍数を下げ、血圧も下げます。

したがって本川達夫の理論に従えば、一生のうちの心拍数は決まっているのですから、

副交感神経優位の生活は長生きにつながるわけです。

長生きしたけりゃ、ストレスをかかえず、のんびりとした生活を心がけましょう。