過去どのような生活をしてきたかで今の自分があり、今の自分の生活で未来が決まります。

この例を健康という観点から見てみましょう。

まず、過去の自分はどんな生活をしてきたのでしょうか。

タバコを吸っていたか？　大酒を飲む習慣があったか？　偏った食事をしてきたか？

運動不足ではなかったか？　ストレスに上手に対処してきたか？

このような過去の生活の積み重ねが今の自分の健康状態に表れてきます。

心筋梗塞や脳溢血などで、突然今までの生活ができなくなることがあります。

車イスや片マヒ、言語障害、排泄障害などで著しく健康状態を害してしまうわけです。

これらの病気は、何もない所から突然現れたわけではありません。

そのような病気を発症する原因が、過去の生活にあったわけです。

これとは逆のケースも考えてみましょう。

プロスキーヤーの三浦雄一郎氏は60代の頃、自分の足腰がとても弱っていることに気づきました。

あまり運動をしない怠惰な生活をしていたからです。

そこで彼は一念発起し、足腰を鍛え、ついには80歳にしてエベレスト登頂に成功したのです。

老化は筋肉を弱らせますが、鍛えれば元の状態近くまで戻すことは可能なのです。

「覆水盆に返らず」で、過去を変えることはできませんが、

今の生活を見直すことで、明るい未来を切り開くことができるのです。