私たちの血液成分は血球と血漿に分かれますが、血球には赤血球、白血球、血小板があります。

赤血球にはヘモグロビンという赤い色素が含まれていて、

これによって酸素を各細胞に供給しているのです。

血が赤いのはこのためで、赤血球の寿命は約120日と言われています。

そして血球の99％はこの赤血球で占められているのです。

血小板の働きは傷ついた血管を修復することです。

そしてこのコーナーのテーマである白血球は免疫力のかなめであり、

社会にたとえると警察組織のようなものです。

私たちのまわりには、色々な病気を引き起こす細菌やウィルス、寄生虫などであふれています。

自分のまわりは当然無菌状態ではないのですから、これらの微生物も体内に侵入してくるわけです。

これらの異物と闘うのが白血球の役目ですが、一言で白血球と言っても色々な種類があるのです。

まず白血球は大きく、顆粒球とリンパ球、単球に分かれます。

個人差はありますが、だいたい顆粒球が約60％、リンパ球が35％、単球が5％といったところです。

顆粒球の多くは好中球で、主に細菌などを食し、自然免疫の主役になっています。

ほかに好酸球もあり、こちらは主に寄生虫に対処しています。

リンパ球にはT細胞、B細胞、NK（ナチュラルキラー）細胞などがあり、

NK細胞を除き、主に獲得免疫の分野で活躍しています。