気功サロン推薦図書（28）
　　「気がもっとわかる本」　佐々木茂美著

　著者の佐々木茂美先生は電気通信大学の教授で、機械制御工学を専門にしている方です。
　前著「気のつくり方・高め方」に続いて出版したのが本書です。

　気というと何か非科学的であり、オカルト的な怪しいイメージを持つ人もいると思います。
　私は気功の仕事を長年していますが、このようなイメージを払拭したいと常に考えてきました。
　本書は科学的に気を解明する目的で書かれたものですので、気功に対し何か怪しいイメージを持っている方には必ず読んでほしいと思っている1冊です。
　一例ですが、同じ水（蒸留水）を二つのビーカーに入れ、一つのビーカーには気功師が気を放射し、もう一つのビーカーには何もしないとして、それぞれの水の電気伝導率に変化が起こるか、という実験をしています。
　結果は、何もしなかったビーカーの水には何の変化もなかったのですが、気を放射したビーカーの水は時間の経過とともに電気抵抗度が落ちる、つまり電気伝導率が上がる、という結果を得ています。
　片方の水に気功師が気を放射した以外は何もしていないので、水の性質を変える何らかのエネルギーが人の手から出た、と考えざるを得ません。
　それが何であるかはよく分かりません。ということは、気は完全にまだ解明されているわけではありませんが、怪しげというイメージを払拭するためには、今後も気の科学的な研究が必要だと私は思っています。