気功サロン推薦図書(74)
2023/07/27
気功サロン推薦図書(74)
「科学哲学」 サミール・オカーシャ著
本書の「科学哲学」という題名は、ちょっと違和感があるかも知れません。科学とは物事の真相を究明する学問ですが、哲学とは正解を求めるものではないからです。
科学哲学は、「科学とは何か」、「社会における科学のあり方」という本質的な問題を提起しているのです。
本書ではさまざまな面から上記の問題点を解説しているのですが、私が特に関心を持った章がありましたので、ここに紹介したいと思います。
それは「科学の変化と科学革命」という題で、今は亡きアメリカの科学史家、科学哲学者のトマス・クーンの研究を紹介したものです。
クーンによると、科学史の中で「科学革命」と「通常科学」があるというのです。通常科学とはすでに科学者たちによって定説となっている学説(パラダイム)です。科学者たちはそのパラダイムを正しいものと認識しているので、そこから発展させた色々な研究をしているわけです。だから、その研究結果がパラダイムに合わないことがあっても、自分の研究のほうに何か間違いがあるのではないかと判断してしまうのです。
しかしそんな中でも、ある科学者がパラダイムと違う自分の研究結果を信じ、パラダイムの間違いを強力に主張したとします。こんな時、普通はそんな型破りな科学者は、他の多くの科学者から糾弾され、村八分の扱いをされるのがオチなのです。
その良い例が中世のヨーロッパにありました。当時は、この宇宙の中心は地球で、太陽や星々は地球のまわりをまわっているという天動説が定説(パラダイム)でした。しかしコペルニクスという科学者が現れ、地動説を主張したのです。
この説は当時のキリスト教会や他の科学者の反発に遭い、同様に地動説を主張したジョルダーノ・ブルーノは宗教裁判にかけられ、火あぶりの刑に処せられたし、ガリレオ・ガリレイは幽閉されてしまったわけです。
現在は地動説が正しいことが分かっていますが、天動説から地動説へというようにパラダイムが転換することを科学革命というのです。
科学革命がなかなか起こらない理由は、多くの科学者が今までのパラダイムを元に自分の理論を構築しているわけで、パラダイム転換が起こると、今までの自分の研究・理論を否定せざるを得なくなるからです。
アカデミズムの世界もとても保守的なんですね。ただ、そんな保守的な世界でも何度か科学革命は起こりました。
心理学の分野で無意識の理論を打ち立てたフロイトや、ニュートン物理学からの転換をはかったアインシュタイン物理学などです。他には、ちょっと常識外れの量子物理学などもそうでしょう。
ところで、これから先、どんな問題で科学革命が起こるのでしょうか?
私は「心脳問題」で起こるのではないかと、ひそかに期待しているのです。
心脳問題とは、心と脳との関係についての問題です。「心は脳によって生まれるのか」、「脳が分かれば心も分かるのか」といった問題です。
このテーマが重要なのは、魂の存在の認識につながるからです。脳が心や意識といった精神(魂)を生み出しているのならば、私たちが死ねば(脳も死ぬわけですから)、心や魂も同時になくなってしまいます。つまり、死後に魂が行くであろう「あの世」の存在など、最初から認めることはできないわけです。
現在、多くの脳科学者や医学者の定説(パラダイム)は、脳が心を生み出すということにあります。つまり魂や霊の存在など認めないのです。
しかし、精神的な催眠療法やさまざまな臨死体験談では、魂の存在や「生まれ変わり」の証拠を数多く提示しています。いったいどちらが正しいのでしょうか。
私はこの問題の真相を究明したいと思っているし、パラダイム転換が起こることを期待しているのです。
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