気功をやっている私から見て、理想の人間とはどういう人を言うのでしょうか。

太極拳ではないのですが、公園の中で気功をしている人を見たことがあります。

背のすらりとした男性ですが、まさに達人という印象を受けました。

彼の一つ一つの動きが、まさに宇宙と一体になっているように感じたのです。

「ああこれが気功から見た理想の姿なんだなあ」と感心したものでした。

私がどうして彼が宇宙と一体となっていると感じたのか、その意味は以下のごとくです。

気はこの宇宙に充満している、生命を司っている根本のエネルギーです。

人間の体にある「経絡」は、この気の通り道を意味します。

また経絡上にあるツボ「経穴」は、気の出入り口のことです。

気のない生物はいないわけで、気は体の中にもあるし、外（宇宙空間）にもあるのです。

宇宙と一体になると言うことは、この中の気と外の気が十分交流している状態を表しているのです。

つまり、そのためには気の出入り口である経穴が十分に開いていなければなりません。

十分に開くことで、自由に宇宙エネルギーを活用することができるのです。

太極拳のような内気功の目的は、この経穴を開くことだと言っても過言ではないでしょう。