全身外気功と部分外気功の目的

　外気功は人（ペットなどの生命体も含む）に対し氣を放射して、病気からの快復や健康維持を目指すものです。この外気功は全身外気功と部分外気功に分けることができます。

　この二つは、病気快復や健康維持といった目的は同じなのですが、そのアプローチに違いがあるのです。部分外気功は別名「手当て」とか「手かざし」と言われるもので、その人の病気の部分に氣を放射し、その病気の治癒を直接目指すものです。

　しかし全身外気功は、その人の身体全体に氣を巡らせるもので、血流アップを図るものなのです。実際、全身外気功を受けると体温が上がることが、町好雄東京電機大学教授の実験で明らかになっています。血流が良くなると全身の細胞がいきいきしてくるのです。その結果、自己治癒力や免疫力が向上すると考えられています。

　病気に対処する西洋医学のやり方は、薬や注射、点滴、手術など直接的なアプローチをします。もちろんこのやり方は緊急避難的には有効ですが、副作用にも氣をつけなければなりません。その点、自分の治癒力や免疫力で病気を退治する方法は、少し時間がかかるかも知れませんが、副作用もなく、おだやかな治療法と言えるでしょう。