約2年前の話で恐縮ですが、Hさんは東京在住の50代の女性です。

今から約７年前にパーキンソン病を発病し、西洋医学的治療を受けていました。

この病は難病で、脳のドーパミンという神経伝達物質が少なくなることで発病すると言われていますが、

まだよくわからない部分も多く、完治が難しい病気です。

症状としては手足の震え、手足のこわばり、動作が緩慢、転びやすくなる等々です。

その他に精神症状として、気持ちの落ち込み、意欲の低下、不眠などが挙げられます。

東京にお住まいのHさんが初めて気功を受けに来られたのは約2年前です。

この時、主に左手にこわばりがあり、曲げにくいと訴えていました。

ところが外気功を初めて受けた後、左手の指を頻繁に折り曲げながら言うのです。

「先生、分かります？　ほら、こんなにスムーズに指が曲がる！」

驚きと嬉しさで、目にはうっすらと涙が浮かんでいました。

彼女には気功が合っていたのでしょうが、このように喜んでくださる方がいらっしゃると、

私も「この仕事を続けて良かった」と思い、とても嬉しくなるのでした。